2006年04月09日

針穴のパリ

針穴のパリ----田所美惠子写真集針穴写真、またの名をピンホール写真ってご存知ですか?


写真を撮るのに必要なものを最低限だけ残した、針穴写真機(ピンホールカメラ)。カメラの本体(光の入らない入れ物)と、その中に光を取り込むための微小な穴(針穴、ピンホール)と、その穴を開けたりふさいだりするための黒いガムテープだけから成るこの「原始的な」カメラで撮られたものを針穴写真というそうです。


この本の著者は、滞在先のパリで出会った、「普通の写真」とはまったく異なるこの写真に魅了され、撮影を学び「針穴写真家」となられたとか・・・。


この写真集で見るまで、私は「針穴写真」というものを知らなかったのですが、確かに「普通の写真」とは趣が違います。表現が難しいのですが、普通の写真よりも「瞬間性が少ない」という感じでしょうか。説明文に「絵画的な写真」と言われているとありましたが、それを読んで、「そう、そんな感じ」と思いました。瞬間というよりは、もう少し長い時間を捉えているというような・・・


いろいろな写真がありましたが、印象深かったのはパリの街のショーウィンドーを撮ったもの。普通のカメラならば、ウィンドー内にディスプレイされたものを撮ろうとすると、

ウィンドーに写った背景や自分の姿がぼやけて写ってしまったりするそうですが、針穴写真では、どちらともにピントが合うのだそうです。だから、一枚の写真の中に二つの別の世界が重なりあっているように見えています。ウィインドーの中に飾られたおいしそうなチーズに重なるように写る街並み・・・幻想的でした。


独特の性質を生かすと、おもしろい写真が撮れるのでしょうね。空き箱などを利用して、自分でも「針穴写真機」は作れるそうです。


こういうサイトも見つけました。ここでも、魅力的な「針穴写真がたくさん見ることができました。

投稿者:尾原美保 00:05 | コメント (0) | トラックバック (0) |

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