2006年05月31日

米原万里さんの本

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か 魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 ガセネッタ&(と)シモネッタ
昨日、ロシア語通訳者で作家でもある米原万里さんが亡くなったと知りました。闘病中であることを公表されていたそうですが、それさえ知らなかったので、とても驚きました。


米原万里さんといえば、通訳者はもちろん、翻訳者でも知らない人はいないのではないでしょうか?画像の3点は通訳者ならではの言葉に関するエッセイです。「言葉を訳すってこんなことなんだ」ということがよく分かるので、通訳者、翻訳者やその志望者には、とても「ためになる」本です。


それだけでなく、これらは読み物としても抜群におもしろいです。米原さんは非常にユーモアのある方で、エリツィン大統領来日時の通訳を務めたほどの第一級の通訳者でありながら、「シモネタ好き」と公言し、親友であったというイタリア語通訳者の田丸公美子さんとの対談(ここで読めます)などでは、豪快にそれを披露。どの本にも、そのお人柄や個性が本当によく表れています。


最近は、ノンフィクション(嘘つきアーニャの真っ赤な真実:大宅壮一ノンフィクション賞受賞)や、小説(オリガ・モリソヴナの反語法:Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)の他、必笑小咄のテクニックパンツの面目ふんどしの沽券などというおもしろい本を出され、作家としてますますご活躍されるだろうと思っていたのですが・・・


米原さんの頭の中には「本にしたいたこと」がまだまだたくさんあったのではないかと思います。まだ56歳。これからも新しい本がたくさん生まれるはずだったのにと思うと、とても残念です。


ご冥福をお祈りいたします。

投稿者:尾原美保 00:07 | コメント (5) | トラックバック (1) |

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» 米原万里 『打ちのめされるようなすごい本』 書評 from 試稿錯誤
                         2006年(昨年)5月25日に卵巣癌により56歳で亡くなったロシア語通訳者米原万里の遺著、書評集... [詳しくはこちら]

コメント

こんばんは
私も米原さんの作品は好きでした。
「嘘つきアーニャ・・」を読んではまり お店にも1冊「パンツの・・・」は置いてあるぐらいです。
ロシアやあの頃の歴史ってとっつきにくかったのですが おもしろく読めますよね。本当に残念です。

BRUTUS出ているんですね。。。こちらは雑誌の発売1週間程遅れるので 来週には書店で会えるかな^^

asukaさん、こんばんは!asukaさんは翻訳に興味がおありだったんですよね。米原さんの本にはまられたのも、それとつながっているのかもしれませんね。
お店に「パンツの・・・」があるんですか!本の趣味といい、おいしそうなお食事といい、asukaさんのお店が近くにあったら、通いつめちゃいそう(笑)。でも、BRUTUSが1週間遅れになるくらい遠いんですよね・・・(涙)。

はじめまして。
初めてブログを拝見させていただきました。
出版翻訳者を目指して勉強中の私にとって、とても参考になる記事が多かったです。


私も翻訳についてのブログを書いているのですが、私のブログにリンクを
貼らせていただいてもいいですか?
私のブログを訪問してくださる人にも紹介したいと思います。
(メールでリンクをお願いしようとしたのですが、うまく送ることができませんでした。
コメントでのお願いになってしまってすみません)。


もしよかったら、是非私のブログものぞいてみて下さい。
http://plaza.rakuten.co.jp/pine35tree/

ちゃしーさん、はじめまして。コメントありがとうございました!
私のブログに興味を持っていただけて、うれしい&光栄です。
リンクもちろん大歓迎です♪
後ほど、そちらに遊びに行きますので、続きはそちらで~!

訪問ありがとうございました!
すごくうれしかったです(*^^*)


一つ訂正なのですが、私のブログで「翻訳ブログランキングで尾原さんのブログを見つけた」
と書いてしまったのですが、間違いです、すみません!!

昨日は翻訳情報をネットでいろいろ探していて、出版翻訳のブログを探していたときに
「尾原美保の本棚」を見つけたのです。ランキングではなく・・・。
すっかり勘違いしていました。。すみません。


これからも翻訳の勉強についてブログを書いていく予定ですので、是非また遊びに来てくださいね(^^)

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